ゲーテ座跡と横浜地方気象台庁舎見学


横浜市イギリス館から徒歩でゲーテ座跡に到着しました。

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港の見える丘公園周辺地図

 横浜市イギリス館から徒歩でゲーテ座跡に到着しました。


ゲーテ座跡

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ゲーテ座跡

ゲーテ座跡に建っている建物「岩崎博物館」

 横浜のゲーテ座跡に立っている建物は、岩崎博物館(ゲーテ座記念)です。この建物は、かつて横浜の外国人が建てた日本初の西洋式劇場であったゲーテ座の跡地に建てられ、古き良き時代の横浜を再現しています。岩崎博物館は、横浜山手の地に1885年に建てられ、音楽会や演劇など各種の催物に利用されていました。

 岩崎博物館は、日本の製紙業界の先駆者である岩崎弥太郎が設立したメゼウムで、美術・工芸品、書画、歴史資料を展示しています。この博物館は、かつて横浜の外国人が建てた日本初の西洋式劇場であったゲーテ座の跡地に建てられ、日本の近代演劇史に大きな足跡を残しています。1923年の関東大震災によってゲーテ座は崩壊し、その後昭和50年代初頭まで、ゲーテ座の正確な位置や資料は散失不明の状況が続きました。1980年に横浜山手の丘に建設された現在の岩崎博物館は、服飾関係の資料や収集品を中心に展示されています。

 ゲーテ座は、日本初の本格的な演劇場でした。1870年に横浜居留地の68番地に建てられ、その後パブリックホールとして使用され、さまざまな催し物に利用されました。しかし、人々の要望に応えて、1885年に現在の場所である港の見える丘公園近くに新しいホールが建設されました。この建物が「ゲーテ座」と呼ばれ、演劇、音楽会、講演会などに利用されました。岩崎博物館として再生され、服飾関連の資料や収集品が展示されています。

ポール・ピエール・サルダ

 ポール・ピエール・サルダ(Paul Pierre Sarda)は、明治時代にお雇い外国人として来日したフランスの建築家です。彼は1844年7月12日に生まれ、1905年4月2日に亡くなりました。彼の経歴や業績について詳しく知りたい場合は、Wikipediaの記事をご覧いただけます。

 ポール・ピエール・サルダは、明治時代にお雇い外国人として来日したフランスの建築家で、日本における建築物の文明開化に貢献しました。彼の作品には、横浜フランス領事館や指路教会堂が含まれています。また、同時期に石見銀山で技師を務めたとされています。

 横浜フランス領事館は、彼の設計による建物で、フランスの外交施設として機能しました。指路教会堂も彼の作品の一つで、日本のキリスト教会の建築に影響を与えました。

 ポール・ピエール・サルダの作品は、彼のフランスの背景と日本の文化との融合を反映しています。以下は彼の作品の特徴です。

1. 西洋と日本の融合:彼は西洋の建築様式と日本の伝統的な要素を組み合わせました。これにより、彼の建物は独自の美しさを持っています。

2. 洋風建築の導入:彼は横浜フランス領事館などの洋風建築を日本にもたらしました。これらの建物は、当時の外交施設として機能しました。

3. 木造建築の技術:彼は日本の伝統的な木造建築の技術を学び、それを自身の作品に取り入れました。このことが、彼の建物の耐久性と美しさに寄与しています。

4. 装飾的な要素:彼の建物は、彫刻や装飾的な要素で飾られています。これは、当時の建築様式に一般的でした。

ゲーテ座跡(現 岩崎博物館)の周囲

 赤レンガが美しいゲーテ座跡(現 岩崎博物館)です。


ゲーテ座跡から徒歩で横浜地方気象台庁舎に到着しました。

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港の見える丘公園周辺地図

 ゲーテ座跡から徒歩で横浜地方気象台庁舎に到着しました。


横浜地方気象台庁舎

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横浜地方気象台庁舎

 横浜地方気象台(横浜気象台)は、神奈川県横浜市中区山手町に位置する歴史的な建物です。この庁舎は1927年(昭和2年)に竣工され、関東大震災後に建てられました。アールデコと呼ばれる装飾様式を取り入れており、装飾や柱の幾何学模様が特徴です。庁舎の一部は一般公開されており、見学が可能です。ただし、異常気象時や業務の都合により公開が中止されることもあるので、訪れる際は事前に確認してください。

 庁舎の公開日は平日の9:30から16:00まで(祝日や年末年始を除く)。施設見学ツアーについては予約が必要で、所要時間は約30分から1時間程度です。小学4年生以上のグループで、5人から20人程度での見学が可能です。問い合わせ先は横浜地方気象台の業務・危機管理担当です(電話:045-621-1563、メール:goiken-yokohama@jma.go.jp)。

横浜地方気象台庁舎横の庭園

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横浜地方気象台庁舎横の庭園
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横浜地方気象台庁舎横の庭園

 横浜地方気象台は、1927年に竣工したアールデコ建築で、現存する日本の気象台建築として3番目に古い歴史を持っています。この建物は、神奈川県測候所が関東大震災で倒壊した後に再建されたもので、アールデコ様式の鉄筋コンクリート造りです。

 横浜地方気象台の特徴的なアールデコ装飾には、以下の点があります。

1. 外観デザイン:シンプルで洗練された外観で、人造石洗い出しの外壁が特徴です。玄関上の装飾部分や柱に幾何学模様が見られます。

2. 玄関と塔屋:アールデコの意匠が集約された玄関とその上の塔屋は、当時のモダンなスタイルを反映しています。

3. 内部の室内:レトロで優しい室内には、気象に関するたくさんの機能が詰まっています。

アールデコ装飾とは

 「アール・デコ」は、1910年代から1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行した装飾様式です。このスタイルは、線や記号、幾何学的な模様やパターンで構成され、幾何学的形態、対称性、装飾的な要素、豪華な素材、そして洗練されたデザインが特徴とされています。アール・デコは家具、建築、ファッション、ジュエリー、映画、産業デザインなど、幅広い分野に影響を与えました。その名前は、1925年にパリで開催された「近代装飾美術・産業美術国際博覧会」に由来しています。

 アール・デコは、1910年代から1930年代にかけてヨーロッパとアメリカで流行した装飾様式です。

- アール・デコの起源

    - アール・デコは、戦前の1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des

 Arts Décoratifs et Industriels modernes)が由来とされています。

    - 博覧会の外壁には、円弧や直線を組み合わせた斬新な文様が施され、これがアール・デコ様式の始まりでした。

- 特徴と影響

    - アール・デコは幾何学的な図形や原色による対比表現などの特徴を持ちます。

    - キュビズム、バウハウス、古代エジプト美術、東洋美術などからの引用や混合が指摘されています。

    - 自動車や飛行機、工業製品、都市生活の象徴である機械を思わせる、装飾を排除した機能的なフォルムがアール・デコの美

 意識として様式化しました。

- 建築とデザイン

    - アール・デコは摩天楼(クライスラー・ビルディング、エンパイア・ステート・ビルディングなど)やリゾートホテル、映

 画館などで有名でした。

    - 日本でも昭和初期に一時的に流行し、上海の近代建築にも影響を与えました。

 以下はいくつかの有名なアール・デコ建築物です。

1. クライスラー・ビルディング(ニューヨーク市)

    - 1928年にブルックリン出身の建築家ウィリアム・ヴァン・アレンによって設計されたクライスラー・ビルディングは、アー

 ル・デコの象徴的な建物です。7つの段状のアーチ、ヴォールト窓、尖塔、鋼鉄の鷲の頭、幾何学的なモチーフが特徴です。

 完成時には世界で最も高い建造物であり、現在も世界で最も高いレンガ造りの建物として存在しています。

2. マジョレル庭園(モロッコ)

    - モロッコのマラケシュにある有名な12エーカーの庭園は、アール・デコ建築の見事な例の1つでもあります。鮮やかなコバル

 トブルーの色調で塗られた「マジョレルブルー」として知られるこのアートデコスタジオは、1931年にフランス人画家ジャッ

 ク・マジョレルによって建てられました。拡張されたアーチ、角度のある形状、テラスの一つにかかるカンチレバーの屋根な

 ど、幾何学的な要素が多く取り入れられています。

3. グリフィス天文台(ロサンゼルス)

    - ロサンゼルスのグリフィス天文台は、パノラマの景色とライブプラネタリウムショーで有名ですが、美しい公共建物として

 もアール・デコ建築の最高傑作の1つとされています。1935年にLA市庁舎の建築家ジョン・C・オースティンとフレデリック・

 アシュリーによって建てられ、ギリシャ、ローマ、ムーアの影響を受けたボーアアートのレイアウトを持っています。特筆す

 べきアール・デコの要素には、鉄格子の窓、幾何学的な形状、正面ドアの精巧な金属細工があります。


次は外国人墓地と資料展示室です。

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外国人墓地と資料展示室前の分岐矢印

 横浜地方気象台庁舎の外観と横の美しい庭園を鑑賞しました。次は外国人墓地と資料展示室です。